SCOT北京・古北水鎮でデモンストレーション
SCOTサマー・シーズンが無事閉幕したのもつかの間、スズキ・トレーニング・メソッドのデモンストレーションをするために、SCOTは北京・古北水鎮へ出発しました。
古北水鎮は、北京空港から車で約2時間走った先の司馬台長城のふもとにあります。
中国の伝統的な建築様式の建物が並び、昔の中国にタイムスリップしたかのような町並みでした。また町の中の川を船が通っていたり、夜には万里の長城と古北水鎮の町が美しくライトアップされ、歩いているだけでとても楽しい町です。
背景に万里の長城が見える「長城劇場」でのデモンストレーション。レンガと石造りで古代ギリシアの円形劇場のような雰囲気のある劇場です。舞台上もとても広く、吹き抜ける風が気持ち良く感じました。
鈴木忠志の共同インタビューには、CCTV(中国中央テレビ)をはじめ雑誌、インターネットニュースサイトなど20名以上の報道関係者が集まりました。SCOTの中国での公演を観た人も多く、皆熱心に質問していました。
2日間行ったデモンストレーションは満席。中国の演劇学校に通う学生も多く、特に若い方の姿が目立ちました。
鈴木忠志の解説を一生懸命メモしたり、訓練を集中して見ている姿が印象的で、また一つ一つの訓練が終わる度に起こる拍手もとても新鮮でした。
今回は訓練だけではなく、実際に『ディオニュソス』の一部のシーンを演じることになりました。正面から見ていると、後ろの険しい山々がキタイロンの山のように見え、まるでギリシアにいるかのような錯覚を覚えます。
デモンストレーションが終わった後はお客さんとの交流の時間。劇場の方が温かいコーヒーを用意してくださり、ホッと一息つきながらアットホームな雰囲気に。
「この訓練は毎日やるの?」
「あなたは何歳?どれくらい訓練をしているの?」
興味津々で俳優たちに積極的に質問をするお客さんたち。写真撮影会も始まり、とっても賑やかでした。
これまでSCOTは古北水鎮で3回公演を行っており今回は初めてのデモンストレーションでしたが、SCOTのエネルギーを十分に感じてもらえた2日間だったと思います。
次はいよいよインドネシアの世界遺産プランバナン寺院群に隣接する野外劇場での『ディオニュソス』公演となります。まだまだSCOTの海外ツアーは続きます。次回のレポートも楽しみにお待ちください。