日本・インドネシア共同制作の『ディオニュソス』、いよいよ初上演!
この夏注目の作品、日本・インドネシア共同制作の『ディオニュソス』が本日の19時に初日を迎えます。
この作品は3年間を掛けたプロジェクトで、2015年から始動。
2015年に自身もインドネシアの伝統舞踊のダンサーであるプロデューサー、レスツ・I・クスマニングルムさんから鈴木忠志に、インドネシアの若い演劇人を育ててほしいという依頼があり、スタートしました。2016年にインドネシアでオーディションを開催して、出演者を決定。
さらに日本からSCOTの女優と中国の俳優が参加し、国際的な作品となりました。
音楽はインドネシアの演奏家による曲を入れたいというレスツさんの希望で、打楽器奏者・高田みどりさんが作曲。インドネシアでミュージシャンのオーディションを行い、インドネシアの楽器を使い音楽を制作しました。
SCOTの俳優たちはスズキ・トレーニング・メソッドの訓練や稽古のため、インドネシアへ。バリ島にあるレスツさんが運営する「バリ・プルナティ・アーツ・センター」で稽古しました。
開放的な稽古場のため、稽古した後は汗がびっしょり。シャワーを浴びるかわりに近くにあるプールに飛び込むのがみんなの習慣になっていました。
今年2018年3月にはインドネシアの俳優たちがSCOTの本拠地・利賀村で稽古をするために来日。普段雪を見たことがないと言っていた彼らは、雪が積もった利賀村の景色にとても喜んでいました。
そして3年という長い月日を経たこの『ディオニュソス』がSCOTサマー・シーズン2018にて初公演です!8月1日、再びインドネシアの俳優たちが利賀入り。
今回は衣裳もインドネシアのデザイナー、アウグステ・スサストロさんとともに制作。僧侶たちの衣裳はインドネシアの伝統的素材を使い、これまでのSCOTの『ディオニュソス』とはまた違った雰囲気の衣裳になっています。
今年の秋にはジョグジャカルタにある世界遺産、プランバナン寺院群の野外劇場で上演します。日本とインドネシア、中国の俳優が入った新生『ディオニュソス』。日本、そして世界初公演となります!さらには、来年のシアター・オリンピックスでも上演する予定です。どうぞ楽しみにお待ちください!